「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019年)
原題:Once Upon a Time in Hollywood
★★★☆☆
監督:クエンティン・タランティーノ
音楽:
出演:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、
   エミール・ハーシュ、マーガレット・クアリー、ダコタ・ファニング、アル・パチーノほか
上映時間:161分
配給:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント

超粗筋
1960年代のハリウッドへのセンチメンタルジャーニー。
再起を狙うも中々うまくいかない旬を過ぎた俳優リック・ダルトンと彼のスタントマンであり親友でもあるクリフ・ブース。
ある日、そんな二人の隣に若手映画監督とその妻であり売り出し中の若手女優シャロン・テートが引っ越してくる。
シャロンに忍び寄るカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーの影・・・
彼らの運命はいかに?!

感想
“★5も★1もあり得る”
とにかく無茶苦茶豪華な映画である。
監督がタランティーノで、レオ様とブラピがW主演。いやはやそれだけでお腹いっぱい。
さらにここにあの悲劇の女優シャロン・テートを演じたマーゴット・ロビーが加わる布陣。
マーゴット・ロビーはもう完全にハリウッド屈指の名女優と誰もが認めざるを得ない。 それほどの美貌、オーラが彼女にはある。
さてさて、映画自体は正直なところ「観る人間を選ぶ」作品なのは間違いない。
ハリウッドや映画への愛・憧憬ならびに60年代のアメリカ文化への知識等が無いことには 正直この作品の良さもメッセージも全く届かないだろう。
最低限、「チャールズ・マンソン」「シャロン・テート」のキーワードは事前に押さえておいた方がベター。
史実では、シャロンはキチガイ集団マンソンファミリーに殺されてしまう。
ただ、タランティーノの手にかかれば実際の歴史上の事実なんてものはいとも簡単に覆される。
かつてヒトラーを銀幕上でブッ殺したように、シャロンも見事に救ってみせた。
「せめて映画の中くらい、ハッピーな世界を」とタランティーノが笑っているように感じる。

往年のハリウッドへのタランティーノの愛とリスペクトが詰まった作品だ。

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