「カメラを止めるな!」(2017年)
★★★★★
監督:上田慎一郎
音楽:永井カイル
出演:濱津隆之、しゅはまはるみ、秋山ゆずき、長屋和彰ほか
上映時間:96分
配給:ENBUゼミナール、アスミック・エース

超粗筋
廃墟でゾンビ映画の撮影中、本物のゾンビが一行を襲来。 リアリティを追求する監督は撮影を続行しカメラを回し続ける。
本気で逃げ惑う俳優陣とスタッフ、そして監督。

・・・これ以上はネタバレになるので言えません。

感想
“史上最強最高の下剋上ムービー、ここに爆誕。”
これ、無茶苦茶面白い。 「この映画は2度はじまる」という煽り文句がまさにドンピシャ。 最初の37分間はおそらく観客全員の頭に不安が渦巻くはず。
それもそのはず、いかにも低予算なやっすいB級ゾンビ映画をこれでもかと 見せてくるからだ。 しかし、二度目の始まりから劇場の空気が変わる。
徐々にヒートアップする観客の期待。すべて計算だったのかと 驚き、唸らされる怒涛の伏線回収。劇場を爆笑の渦が包む。

脚本力だけではない。 まったく知らないし見た事もない無名の役者たち、そして監督。 そんな彼らがここまで完成度の高い映画を創り上げたこと、
それが一番の感動だ。 (ちなみに本作品の予算は300万円。この予算では「ハン・ソロ」は2秒も撮れないとか)
見ず知らずのお客と一体感を覚えたのも、映画館でここまで気持ちよく笑ったことも、 エンドロール後に拍手したくなったのも、初めてだ。
そしてこんなに愛着が湧いた作品も、初めて。

有名人のコメント

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